このたび、Body Pioneer株式会社が主催する視察ツアーに、弊社代表九戸とグループ会社WonderSketch株式会社の代表佐野が参加し、全国76事業所を展開する「株式会社ポラリス」様本社、そして独自の文化で注目を集める「株式会社PLAST」様を訪問しました。
2日間を通して、経営の在り方、働く人の価値の高め方、地域とのつながりの育み方など、多岐にわたる学びをいただきました。
視察そのものが“答えを探す旅”ではなく、“視点がひっくり返る体験”だったことが、今回の大きな収穫です。
■ 1日目:株式会社ポラリス
初日は、全国76事業所を展開するポラリス様。
圧倒的な規模の経営をしながら、その裏側にある“緻密さ”と“仕組みの美しさ”に感動せざるを得ない時間でした。

◆ 経営数値の徹底した「見える化」
ポラリス様の象徴ともいえるのが、すべての経営数値が“コックピット”のように整理され、誰が見ても状況を一瞬で把握できる点です。
・生産性、利用率、利益率、稼働率などの主要指標
・平方メートル単価というミクロな指標
・改善につながるプロセス設計
これらが一枚のシートに集約されており、感覚に頼らず「再現性のある経営」を確立している姿に、多くの参加者が衝撃を受けました。
◆ 「すぐに取り入れたい」と思わせる理由
ただ真似をするだけではなく、“なぜこの仕組みが成り立つのか”という根幹の部分が理解できる設計になっていることも印象的でした。
・数値をコントロールするための動線
・スタッフ全員が情報を共有できるコミュニケーション設計
・市場の変化に対応できる柔軟性
これらが絶妙なバランスで成立しており、「再現性 × 成長性」を両立していることがよく分かります。
リハライフサポートとしても、経営の見える化をさらに強化し、より良い支援につながる体制構築の必要性をあらためて感じました。
■ 2日目:株式会社PLAST
翌日は、常識の外側から事業を生み出し続けるPLAST様へ。
ここでは、組織文化や価値観に深く心を揺さぶられました。

◆ 社員のアイディアを全て事業化につなげる文化
PLAST様が大切にしているのは、「誰かの思いつきが誰かの未来を変えるかもしれない」という視点。
・出たアイディアを否定しない
・むしろ育てる土壌をつくる
・失敗も成長プロセスとして積極的に共有する
この姿勢により、社員1人ひとりが“主体者”として会社をつくっている空気感があり、これこそ本当の意味での「自走する組織」だと感じました。
◆ 障害福祉を「まちづくり」に昇華させる視界の広さ
PLAST様の考え方の根底には、「福祉を社会の端に置かない」という優しさと強さがあります。
・地域で役割を持つ機会をつくる
・障害の有無を超えて共に暮らすまちを目指す
・“困っている人”ではなく“共に未来をつくる仲間”として接する
この視点の広さに触れるたび、「事業は社会をつくる手段でもある」ことを強く実感しました。
参加者からは、
「視点を少し変えれば、まだまだ伸びしろがある」
「自分たちの取り組みも実は価値を生んでいた」
という前向きな気づきと自信が育まれました。
■ 今回の学びから生まれた、リハライフサポートの次の挑戦
今回得た気づきを踏まえ、リハライフサポートとしては次の2点を優先テーマとして進めていきます。
① 経営の見える化をさらに加速させる
数値を管理することではなく、「数値が行動を後押しする状態」をつくること。
スタッフ全員が同じ地図を見ながら前へ進める仕組みを整えていきます。
② 社内アイディアが自然と事業につながる“仕掛け”をつくる
小さな声や気づきが、未来の大きな価値を生むことがある。
そんな文化を育てるための仕組みを今後整備していきます。
■ 「目の前の人を本気で良くしたい」

2社に共通していたものは、このシンプルな想いでした。
そしてその想いこそが、まちづくりや事業成長の源泉になっていることを、今回の視察で強く実感しました。
リハライフサポートも、
地域の人が心と体の声に耳を傾けられる世の中を実現するために、
これからも真摯に、丁寧に、歩みを進めていきます。


