地域とつながることが元気の秘訣。学生とつくる第2回 健康サロンを開催しました

12月7日、静岡中央医療健康大学校 理学療法学科の学生18名が主体となり、
地域の皆さんを対象にした 第2回 健康サロン をホノホノ南八幡で開催しました。

今回は 11名の地域の方々 にご参加いただき、
学生と地域が直接ふれあい、笑顔あふれる時間となりました。

地域につながることで、心も体も健やかに

日々の暮らしの中で、
人と顔を合わせておしゃべりをしたり、一緒に体を動かしたりする時間は、
年齢を重ねた方にとって 何よりの元気の源 です。

近所の集まりに参加し始めたおじいちゃん・おばあちゃんが、
どこか以前よりいきいきして見える——
そんな光景を目にしたことはありませんか?

実は、こうした 地域での交流 には、
心と体の健康を支える大きな力があることが、
専門家の研究や調査でも明らかになっています。

地域活動が体の健康を支える

地域の体操教室や健康サロン、趣味の集まりに出かけることは、
自然と 外出や運動の機会 を増やすことにつながります。

調査では、地域の集まり(いわゆる「通いの場」)に参加している高齢者は、
参加していない人に比べて
要介護状態になる割合が低い ことが分かっています。

また、ボランティア活動などを継続している高齢者では、
日常生活動作の向上だけでなく、
血圧や血糖値の改善といった変化が見られ、
「杖が必要だった人の数が半分に減った」という報告もあります。

地域で 体を動かし、人と関わる ことが、
介護予防や健康長寿につながっているのです。

交流がもたらす頭の刺激と認知症予防

誰かと会話をし、笑い合い、新しいことに挑戦する。
こうした体験は、脳にとっても良い刺激になります。

日本で行われた大規模調査では、
地域の集まりに参加している高齢者は、
参加していない人に比べて
認知症になるリスクが約2割低い ことが報告されています。

さらに、自治会やサークルなどで
何らかの役割を持っている人 は、
役割のない人よりも、
認知症のリスクがさらに低下するという結果もあります。

「自分の出番がある」「頼られている」
そんな実感が、脳の張り合いにつながっているのかもしれません。

心の安定と生きがいもアップ

人と会って話をすると、
不思議と気持ちが軽くなりますよね。

地域とのつながりは、
高齢者の 孤立や閉じこもりを防ぎ、
不安や寂しさを和らげる効果
があることも分かっています。

社会参加をしている高齢者は、
生活への満足度や自尊心が高く、
心の健康状態も良好である傾向があります。

特に、地域活動の中で役割を持っている人は、
うつ症状のリスクが大きく低下したという調査結果もあり、
「人の役に立っている」という感覚が
前向きな気持ちを支えていると考えられています。

学生による健康サロンで生まれた「つながり」

今回の健康サロンでは、
学生たちがグループごとに 10分間の体操プログラム を企画・実施しました。

🎶 ドラえもん
🎤 氷川きよし

など、誰もが親しみやすい音楽を取り入れ、
自然と体が動き、笑顔があふれる工夫が随所に見られました。

会場では
「楽しく運動できた」
「学生さんと話せて元気をもらえた」
「また参加したい」
といった声が多く聞かれ、
交流そのものが大きな活力 になっていることを実感しました。

最後には 優秀グループの表彰 も行われ、
学生にとっても、
将来理学療法士として地域を支えるための
貴重な学びの場となりました。

これからも、地域に元気の循環を

リハライフサポート、WonderSketchでは、
今後も 「地域 × 学生」 のつながりを大切にしながら、
高齢者の皆さんが
人と関わり、体を動かし、笑顔になれる場
継続してつくっていきます。

ちょっとした外出や交流が、
心と体の健康につながる——
そのきっかけを、これからも地域に届けていきたいと考えています。

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