うつ病を知り、支え合う職場へ。メンタルヘルス研修から考える健康経営の大切さ

5月某日、リハライフサポートでは、健康経営の取り組みの一環として、グループ会社である株式会社WonderSketchの介護事業所にて、メンタルヘルス研修を開催しました。

今回のテーマは、「うつ病を知る・支える・声かけのコツ」です。

講師には、現在もうつ病の治療を続けながら活動されている速見和司さんと、奥様で臨床心理士の森亜矢子さんをお迎えしました。当日はSBSテレビの取材も入り、参加者の皆さんは真剣な表情で耳を傾けていました。

速見さん・森さんの一般社団法人peaceful daysの情報はこちら
https://peaceful-days.my.canva.site/

うつ病について、知識として学ぶ機会はあっても、当事者やご家族の実体験を直接聞く機会は多くありません。

だからこそ今回の研修は、単に「病気について知る」だけでなく、自分自身の働き方、周囲との関わり方、そして職場としてどのように支え合えるのかを考える貴重な時間となりました。

メンタルヘルスを学ぶことが、なぜ職場に必要なのか

メンタルヘルスとは、心の健康状態を意味します。

仕事や生活の中では、誰もが疲れや不安、プレッシャーを感じることがあります。特に介護や医療、福祉の現場では、人と深く関わる仕事であるからこそ、やりがいと同時に心身への負担を感じる場面も少なくありません。

ここで大切なのは、メンタルヘルスの問題を「特別な誰かのこと」として捉えないことです。

心の不調は、本人の弱さや努力不足で片づけられるものではありません。環境、人間関係、仕事量、生活背景など、さまざまな要因が重なって起こることがあります。

だからこそ、職場全体で正しく知り、気づき、声をかけ合える関係性を育てていくことが大切です。

当事者とご家族の声から学ぶこと

今回の研修では、速見和司さんご自身の体験と、支えるご家族の立場から森亜矢子さんのお話を聞くことができました。

当事者の言葉には、資料や知識だけでは伝わりきらない重みがあります。

どのような言葉が支えになるのか。
どのような関わり方が安心につながるのか。
周囲が良かれと思ってかけた言葉が、時に負担になることはないのか。

そうしたことを、参加者一人ひとりが自分ごととして受け止める時間になりました。

また、ご家族の視点から学ぶことで、本人だけでなく、支える側にも理解や支援が必要であることにも気づかされます。

メンタルヘルスを考えるうえでは、「本人をどう支えるか」だけでなく、「支える人も孤立しない環境をどうつくるか」という視点が欠かせません。

速見さん特集はこちら▼
「絶対1人で抱えないでほしい」”うつ病”の経験を元小学校教諭の男性が発信 心の不調に早く気づく大切さを伝える【現場から、】 | 静岡のニュース | SBSNEWS | 静岡放送
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/sbs/2689624?display=1&mwplay=1

ホノホノでの研修の様子も映ります

声かけは、正解を探すよりも関心を向けることから

うつ病や心の不調がある方への声かけでは、「何を言えば正解なのか」と悩むことがあります。

もちろん、相手の状態や関係性によって適切な言葉は変わります。大切なのは、無理に励ましたり、すぐに解決しようとしたりすることではなく、相手の状態に関心を向け、安心して話せる雰囲気をつくることです。

たとえば、日頃から小さな変化に気づくこと。
話を遮らずに聞くこと。
相手のつらさを否定しないこと。
必要なときには、専門職や相談先につなぐこと。

こうした関わりの積み重ねが、支え合える職場づくりにつながっていきます。

「苦手なことは得意な人に頼る」という考え方

研修のワークでは、自分自身の仕事の進め方を振り返る時間もありました。

その中で出た意見の一つが、「苦手なことは得意な人に頼る」という考え方です。

これは、単に仕事を人に任せるという意味ではありません。自分の得意・不得意を理解し、周囲と補い合いながら、無理なく力を発揮できる環境をつくることです。

職場では、一人で抱え込むことが責任感の表れだと考えてしまう場面があります。しかし、支え合える関係性があることで、結果として仕事の質や継続性にもつながります。

特に人を支える仕事においては、支援する側が安心して働けることも、とても大切です。

職員一人ひとりが自分の状態に気づき、周囲に相談できる。
周囲もまた、相手の変化に気づき、自然に声をかけられる。

そうした職場の文化は、日々の小さな対話から育っていきます。

健康経営は、職員だけでなく地域にもつながる取り組み

リハライフサポートが大切にしているのは、「健康幸福寿命の輪を広げる街づくり」です。

健康経営という言葉は、企業や組織の取り組みとして語られることが多いものです。しかし、その本質は、働く人が心身ともに健やかに過ごし、自分らしく力を発揮できる環境を整えていくことにあります。

職員が安心して働けることは、利用者の方々や地域の皆さまへの支援の質にもつながります。

そして、職場の中で育まれた学びや気づきは、家庭や地域、社会へと少しずつ広がっていきます。

今回のメンタルヘルス研修も、社内の学びにとどまるものではありません。心の健康について知ること、支え合うこと、声をかけ合うことは、地域全体で安心して暮らしていくためにも大切な視点です。

これからも、健康情報を地域とともに育てていく

今回の研修を通じて、参加者の皆さんが真剣に耳を傾け、自分自身の仕事や人との関わり方を振り返る姿が印象的でした。

メンタルヘルスへの理解は、一度の研修だけで完結するものではありません。

日々の仕事の中で思い出し、対話を重ね、職場の文化として少しずつ根づかせていくことが大切です。

リハライフサポートでは、これからも健康経営の取り組みを通じて、働く人の健康と、地域の皆さまの安心につながる情報発信を続けてまいります。

心と身体の健康を、職場の中だけでなく、地域とともに支え育てていく。

その積み重ねが、「健康幸福寿命の輪を広げる街づくり」につながると考えています。

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